高次脳機能障害についての研修に参加しました 弁護士 小林 塁

昨年,2日間にかけて,東京都で開催された高次脳機能障害に関する研修に参加してきました。

全国各地から,交通事故における後遺症獲得に力を入れている弁護士や行政書士が集まり,朝から夕方まで研修を行いました。
高次脳機能障害とは,頭部に外傷を負ったことによって,大脳が損傷を受け,言語や記憶などの機能に障害が起きた状態をいいます。他の後遺障害との大きな違いとしては,本人に病識(自分が病気であることの自覚)がない場合が多いということがあげられます。

具体的に多い症状としては,記憶障害,特にワーキングメモリーや短期記憶の障害があげられます。これは,事故以前のことを忘れてしまうというものではなく,例えば,お湯を沸かしたものの,お湯を沸かしていたことを全く覚えていない,あるいは,小説を読もうとしても2行目を読むときには1行目のことを忘れているため,読むことができないといった症状です。言語の障害としては,すらすらと言葉が出てこなくなった,あるいは言葉はすらすら出るが内容が薄く,同じことを繰り返すようになったという症状があげられます。

その他の症状としては,簡単な道なのに迷子になってしまう,すぐに怒ったり泣いたりするようになった,何かをはじめてもすぐにやめてしまう,今まで使っていた道具の使い方が分からなくなった等の症状があげられます。

大脳のどの部位に損傷を負ったかによって,上記のうちのどの症状がでるかが異なることになりますが,もちろん複数の症状があらわれることもあります。

後遺障害等級認定上,高次脳機能障害と認定されるための必要最低限の条件として,脳挫傷などの頭部外傷を示す傷病名が診断されていること,それらの傷病名について,CT等によって画像所見が得られていること,頭部外傷後の意識障害が存在することの3つが必要になります。その上で,必要となる神経心理学検査を選択,医師に依頼し,高次脳機能障害によって起きている症状を,客観的に裏付ける必要があります。

したがいまして,高次脳機能障害として適切な後遺障害等級を獲得するためには,なるべく速やかに弁護士にご相談頂くことが必要となります。

私の自己紹介文でも申しましたとおり,弁護士に相談するということはまだまだ敷居の高いものと考える方が多いかと思いますが,お気軽にご相談ください。

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