裁判所のIT化  弁護士 江幡 賢

先日、東京地方裁判所で、当日開かれる裁判を検索できるタブレット端末を庁舎に設置し、試験運用を開始することになったという新聞記事が報道されました。
これまで、東京地方裁判所では、裁判所入り口のロビーに、期日簿というその日の裁判スケジュールが記載された帳簿のようなものがいくつか備え付けられ、その期日簿を来庁者がペラペラめくって、自分と関係のある裁判が何階のどこの部屋で行われるかを確認していました。しかし、備え付けられている期日簿の数が少なく、東京地裁に行った際には、期日簿を見るのに時間をかけて並ばなければならないこともしばしばありました。
そのような事態を解消するためか、今回、東京地方裁判所では、当日の裁判期日をスムーズに確認できるように、タブレットの試験運用を開始したようです。最近は東京での裁判が比較的少ないため、私は、まだ実際に使ったことはありませんが、次に東京の地方裁判所に行った時には、是非タブレットを手に取ってみたいと思います。
世界各国では、「司法のIT化」ということで、IT化については進んだ取り組みをしている国もあるようですが、日本の司法は、IT化とは程遠く、まだまだアナログ的な手続きが主流です。書類の提出はメールではなくFAXですし、裁判所における裁判記録の保管も、基本的に紙媒体で保管されています。裁判期日が弁論準備手続で行われる際には、電話会議で実施することもありますが、少なくとも当事者の一方は、裁判所に出頭しなければなりません。

今回、東京地方裁判所はタブレットを導入しましたが、これにとどまらず、全国的に日本の裁判もIT化が進み、便利な手続きが増えるといいなぁと思いました。

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