2019年新潟県交通事故発生状況 弁護士 江畑 博之

新潟県内の交通事故による死傷者数

新潟県警察によれば、2019年に県内で起きた交通事故の発生件数は、2018年より315件少ない3484件でした。交通事故による負傷者数は、2018年より367人少ない4086人でした。発生件数、負傷者数は14年連続の減少とのことです。

交通事故による死者数については、2018年は100人を超えましたが、2019年は93人と減少しました。死亡者数が減少したことは何よりですが、警察庁のデータによれば、新潟県の人口10万人当たり死者数は4.14人で、全国平均の2.54人よりも多く、昨年と同様、新潟県は交通事故により亡くなる方が他県に比べて多いと言えます。

新潟県で死亡事故が多い要因としては、首都圏等と比べて自家用車を使用する割合が高いことが考えられます。また、全国的に見ても高齢者の死亡事故の割合が多いところ、新潟県の高齢化率(全人口に占める65歳以上の人口の割合)は約32%で、全国平均の約28%よりも高いこと(いずれも2018年の割合)も考えられます。

なお、2019年に新潟県内で75歳以上のドライバーが過失の最も重い「第一当事者」となった死亡事故は16件で、死者数は18人とのことです。

 

市町村別の事故状況

多くの市町村で発生件数、負傷者数とも前年に比べて減少しておりますが、新潟市東区、三条市、燕市、新発田市、村上市、湯沢町等は発生件数、負傷者数が増加しております。

特に三条市は、2018年と比べて発生件数で51件、負傷者数で54人と3割近く増加しております。

死者数についても多くの市町村で減少しておりますが、長岡市では11人増加しています。長岡市は、発生件数、負傷者数とも前年より減少しているため、死者数の増加が目立つ結果となりました。

 

高齢者の事故状況

2019年における新潟県内の交通事故による死者数のうち、65歳以上の高齢者の割合が72.0%(67名)でした。2018年の割合はそれまで最も高い67.6%でしたが、2019年はそれを上回る数字となりました。

65歳以上の高齢者による死者数の割合の全国平均は55.4%であるため、新潟県は高齢者の死亡事故が多いと言えます。

 

時間別の事故発生状況

昨年と同様、16時から18時の時間帯が最も多い結果となりました。

この時間帯に事故が多い理由としては、仕事を終えて帰宅する帰宅ラッシュの時間帯であり、交通量が多くなることだと思われますが、他にも、この時間帯はいわゆる夕暮れ時で、明るさの変化に目が慣れずに歩行者等を見落としてしまうことも考えられます。

 

歩行者の死者数

2019年に発生した新潟県内で発生した交通事故で死亡した歩行者は36人でしたが、この内、何らかの法令違反をした歩行者は31人で、その割合は86%を超えました。

法令違反の内容としては、車が通り過ぎる前後の道路の横断が多いようです。

 

さいごに

運転者は前方左右の安全確認を怠らないなど、交通事故が起きないように交通規範を守ることは勿論ですが、歩行者も事故に遭わないように注意して行動することが重要です。

道路を横断する前には必ず止まって左右の確認を行うことや、右側を通行することなど、基本的なルールをしっかり守って行動し、交通事故のリスクを減らしましょう。

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