バイク乗車中に交通事故に遭われた方へ
バイク乗車中の事故は年々減少傾向にあると言われていますが,それでもバイク乗車中の交通事故により負傷した方の数は,全国で約4万人にものぼります(内閣府発表「平成25年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況」より)。当事務所は,バイク事故に遭われた方からご相談をいただくことがあります。
バイク乗車中に交通事故に遭われた方の特徴は,四輪車に乗車中の事故に比べ,路面に転倒するなどして強い衝撃を受けるため,骨折などの重い怪我を負われるケースが多いという点です。バイク用のエアバックも市販されてはいますが,いまだ普及しているとは言えませんし,プロテクターなどを装備していても事故態様によっては大きな怪我は避けられません。
こういった特徴から,バイク事故の場合は後遺障害が残る可能性が高くなります。具体的には,頭部挫傷から高次脳機能障害につながる場合もありますし,関節の骨折等から可動域制限が生じることもあるのです。そのため,治療段階から後遺障害の認定に向けた取り組みが不可欠です。
また,バイク事故による死亡事故も多く,年齢層でいえば,40~49歳の割合が一番高く,次いで16~24歳の方が多い点が特徴です(上記内閣府発表より)。若い方の事故であれば,それだけ逸失利益も高額になることが多いため,適切な賠償額を獲得するためには,弁護士に依頼する必要性が高いといえます。
さらに,バイク事故の場合は,過失割合を判断する際にも車同士の事故とは若干扱いが変わってきます。裁判等において過失割合を検討するときに用いる「民事交通事故訴訟における過失相殺率の認定基準(別冊判例タイムズ)」にも,「単車と四輪車との事故」という独立した項目が設けられており,バイクの交通実態が反映されているのです。
当事務所は,バイク乗車中に交通事故に遭われた方からのご相談もお受けしていますので,まずはお気軽にお問合せください。

江畑 博之

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