新潟県交通災害共済に加入されている方へ
新潟県交通災害共済とは、新潟県市町村総合事務組合が運営する共済事業で、交通事故の被害にあった方等に対して見舞金等が支給される制度です。自動車の任意保険とは異なり、学校や職場等で加入される方が多いようです。
自動車、オートバイ、自転車での交通事故で、「道路上で交通に伴う衝突、転落、 接触等による人身事故」が対象となります。例えば、車に衝突されてケガをしたとか、自転車で道路の段差に乗り上げて転倒した場合等が対象となるようです。
入通院の日数により支給される見舞金の金額が区分けされています。
たとえば、「入院通院の実治療日数19日以上の傷害」であれば7万円が支給されます。どういった場合が該当するかというと、よくある追突事故による頸椎捻挫(むちうち)の場合、入院を伴わなくとも実治療日数が19日を超えることは珍しくありません。そのため、この基準に該当する方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
入院を伴うようなお怪我については、例えば、「入院35日以上を含む実治療日数100日以上の傷害」に該当すると50万円が支給されます。入院日数と実治療日数に応じて支給される額が変わってきます。骨折等の場合は入院されることがあるため、該当するケースはたくさんあろうかと思います。
万が一、事故によりお亡くなりになられた場合や「身体障害者福祉法施行規則別表第5号の等級区分1級の障害又は精神保健及び精神障害者福祉に関する法律施行令第6条第3項に規定する障害等級1級に該当する障害で常に他人の介護を要するもの」に該当する場合は150万円が支給されます。
新潟県交通災害共済を利用して見舞金の請求するにあたっては、「交通事故証明書」が必要です。交通事故証明書は、事故発生の日時、場所や当事者の住所氏名などが記載されています。警察に交通事故の届出を行った後に申請をすると、各都道府県の交通安全運転センターが発行します。
新潟県交通災害共済は年会費500円であるため、気軽に加入でき、町内会費の集金のときに案内文をもらうこともあるようです。ご自身が加入されている場合、加害者が加入する任意保険以外にも支給されることになります。
被害者の方が加入されている場合には、利用しない手はありませんので、ご自身で加入されているかどうか、今一度ご確認いただければと存じます。
江畑 博之
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