平成30年新潟県交通事故発生状況 弁護士 江畑 博之

新潟県内の交通事故による死傷者数

新潟県警察によれば,平成30年に県内で起きた交通事故による死者数は,平成29年より17人多い102人で,2年ぶりに100人を超えました。警察庁のデータによれば,人口10万人当たり死者数の全国平均が2.79であるのに対し,新潟県は4.50ですので,新潟県は交通事故により亡くなる方が他県に比べて多いと言えます。

事故による負傷者数は,前年より677人減って4453人となり,13年連続で減少しました。発生件数が前年に比べて505件少なくなっていることも負傷者数が減少した一因だと思われます。

市町村別の事故状況

多くの市町村で発生件数,負傷者数とも前年に比べて減少しておりますが,新潟市西区,三条市,小千谷市等は発生件数,負傷者数が増加しております。

死者数については,新潟市が前年よりも14人と前年(13人)の倍以上に増加しています。新潟市以外で見ると,村上市が前年より6人,阿賀町が前年より5人増加しています。

高齢者の事故状況

交通事故による死者数のうち,65歳以上の高齢者の割合が67.6%(69名)であり,過去最も高い割合となりました。また,この内の7割(47人)が75歳以上の後期高齢者の方でした。

65歳以上の高齢者による死者数の割合の全国平均は55.7%とのことですので,新潟県は高齢者の死亡事故が多いと言えます。

事故類型別の死亡事故発生状況

歩行中による死者数が44人であり,乗車中(31人)や自転車乗用中(15人)よりも多い結果となりました。全国的に見ても,自動車や自転車に乗車中の事故と比べて歩行中の事故により亡くなる割合は高くなっております。日本は欧米諸国に比べて歩行中の死亡事故が2倍程度高くなっていますが,日本では公共交通機関の利用が多く,それに伴い道路を歩行している方が多いことが理由だと推測されます。

警察庁が公表している全国の交通事故に関するデータによれば,歩行中に事故に遭って亡くなった高齢者の内,33%の方に横断違反の事実が認められるとのことです。高齢者以外の歩行中に事故に遭い亡くなった方の横断違反の割合が16%であることに照らせば,死亡事故における高齢者の割合が多いのは,高齢者が横断違反等の法律により禁止された方法で道路を歩行することが一因ではないかと推測されます。

さいごに

車対車の事故と比べて,人対車の事故は深刻な結果を招く危険性が高いです。

車を運転される方は,歩行者優先の運転を心がけてください。また,歩行者の方も,道路を横断される際には,十分な安全確認を行ってから横断してください。

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