腰椎椎間板ヘルニア入院手術しました(3)~激動のリハビリ~ スタッフ 小布山理央

手術後丸2日たった後だったでしょうか,ずっと横になったままでしたが,まだいまいち熱っぽく,手術跡が痛いような,うずくような感じがたっぷり残っていました。

体中につけていた管を抜き,カテーテルも外しました。看護師さんからそれでは起きてみますかと言われて,いつもの力加減で体を起こそうとしましたが,そうそうすぐには起き上がれないのです。

確かに丸2日くらい横になったままでしたが,まさか起き上がるのがこんなに自力でできないとは思いませんでした。年齢のせいもあるのでしょう。

看護師さんから手伝って頂いてなんとか起き上がった時,強烈なたちくらみ(座りくらみ?)があったのを覚えています。起き上がるのもこんな感じですから,立ち上がってトイレに行くなんていうのはその時点では大冒険でした。

たちくらみがおさまったあと,看護師さんが歩行器を持ってきて下さり,これにつかまってなんとかトイレに行くことができました。まさにヨチヨチ歩きです。

でも,このときから数日間はこの歩行器が私の相棒でした。これがないと病室をでることすらできないのですから。

そして翌日にはリハビリ開始です。動くのもままならない,どちらかと言えば動くのが「怖い」という感覚でしたので,もうリハビリかい!と思いました。

それでもリハビリのスケジュールは決められていて,何時にリハビリ室に行って下さいとのことです。

リハビリ初日は,病室(4階)から1階奥のリハビリ室まで行くのがまさしく大冒険でした。もちろん相棒の歩行器につかまってです。

ちょぴちょぴ歩いて景色(病院内ですが)を見ながら,入院当日は激痛でこんな景色も見れてなかったなあ,一応手術してよかったなんてことと思ったりしました。

ようやくリハビリ室に着き,担当の理学療法士さんの指導のもと,ゆっくりゆっくりストレッチの序の口みたいな動作をします。さすがに整体とは違いますので,イタタというのはないのですが,わずかな動作がおっかなびっくりです。元々の体の固さと相まって動きはにぶいものです。

それから,3日くらいにかけ,平行棒につかまって歩く訓練から,歩行器無しで歩く訓練,3段くらいの階段の上り下りの訓練などをこなしました。

ある日,療法士さんにそろそろ歩行器無しで病室まで戻ってみましょうということで,単身,1階から4階まで歩いて帰ることになりました。このころには歩行器をかなり乗り回して(?)いい気になっており,つばさをもがれるというのはこういうことをいうんだろうなと思ったりしました。これまで歩行器で歩いていればエレベーターを止めておいてもらったりなどの特典があったのですが,それもなくなり一般人としての生活です。

怖がりながらですがなんとか壁伝いに歩いて病室まで帰ることができました。

このころ,当事務所の先生方に見舞いに来て頂いたときは本当にうれしく思いました。大変感謝しております。

この後もリハビリを数日こなし,入院から10日程度で退院することとなりました。病衣から久々に私服に着替え,10日ぶりに外にでました。

やっと退院できた晴れやかな気分と,病院外に歩いて行くことの不安の入り交じった気分がまぜこぜで複雑な気分でした。

できることならもう手術はしないぞと思った日でもありました。

これで3回にわたる私のヘルニア入院記はおしまいです。ご一読頂きありがとうございました。

追記
私個人に関しては手術で激痛自体はなくなりました。でも,足先の感覚の鈍さは消えませんし,特に寝起き時の腰痛,同じ姿勢を20分ほど維持していた時,やわらかいイスやソファに座った時の腰痛は残っています。それで今は針治療をしばらく続けています。

投稿者プロフィール

江畑  博之
江畑  博之
昭和56年新潟県燕市生まれ。平成14年新潟大学工学部化学システム工学科へ入学。卒業後、平成18年東北大学法科大学院入学する。司法試験に合格後は最高裁判所司法研修所へ入所し弁護士登録後、当事務所へ入所する。交通事故被害者が適切な賠償額を得られるよう日々、尽力している。
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江畑  博之

江畑  博之

昭和56年新潟県燕市生まれ。平成14年新潟大学工学部化学システム工学科へ入学。卒業後、平成18年東北大学法科大学院入学する。司法試験に合格後は最高裁判所司法研修所へ入所し弁護士登録後、当事務所へ入所する。交通事故被害者が適切な賠償額を得られるよう日々、尽力している。

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