裁判をした場合にかかる期間 弁護士 五十嵐 勇

ご依頼者様とのお話しの中で,
「裁判になったら,やっぱり時間がかかるんですよね?」と聞かれることがよくあります。

交通事故の場合,交渉段階で話がまとまるケースも多くありますが,どうしても過失割合や損害賠償金額で折り合いがつかず,裁判になることもあります。

それでは,裁判になった場合,どれくらいの期間がかかるのでしょうか。

つい先日,最高裁判所が,裁判の審理に要する期間などについて報告書を公表しました。その中で,ここ数年で裁判がやや長期化している傾向があり,昨年の判決などで終わった民事裁判のうち,第1審の平均審理期間は8.5か月であったこと等が報告されています。

交通事故の裁判に注目してみると,「交通損害賠償」の事件の平均審理期間は12.2か月とされており,全体の平均からするとやや審理に時間がかかる傾向があるようです。
反対に,交通損害賠償事件で2年以上の審理期間を要した事件数は735件あり,交通事故損害賠償事件の中では6.1%の割合とのことです。たしかに,交通事故の場合,損害項目が複数あるため立証する部分が多く,証拠として提出するカルテ等の医療記録も膨大になるケースもあるため,審理に時間を要することがあります。

裁判にどれだけの時間が必要なのかはケースバイケースで,予想外に早く終わることもあれば時間がかかることもあります。ただ,最高裁判所の報告書からすると,12.2カ月という期間は意識した方がよいかと思います。
もちろん,示談交渉で終結するか裁判にするかはご依頼者様のご意向によります。我々も裁判の見通しなど十分な説明を致しますので,メリットデメリットを十分ご検討上,ご判断いただければと思います。

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