バイクの改造費について、訴訟を提起し、十分な賠償を得られた事例

相談者:(男性)職業:会社員

後遺障害内容(傷害名)・部位:右膝外側半月板損傷等

【当事務所のサポートを受けた結果】

賠償項目 和解結果
損害合計額 約400万円

ご依頼の経緯

本件については、依頼者は一度他の弁護士に依頼し、相手方弁護士との間でやりとりをしていたのですが、進め方に納得がいかず、当事務所に相談に来られました。事前のやりとりでは、過失割合に争いがあり、またバイクの改造費の賠償についても、通常生ずべき損害ではない、相当因果関係がないとして、賠償は認められないというのが相手方のスタンスでした。

当事務所の活動

改造されたバイクであり、またバイクの種類から無改造のまま市場に出回っているものが少なかったため、本体時価額の把握が難しかったのですが、なるべく同車種かつ年式が近いもの、改造がないもの等、いくつかの指標からなるべく本件バイクに近いものを探し、その平均をとることで本体時価額を算出しました。また、改造費が高額であったため、改造費もしっかり賠償してもらう必要がありましたので、訴訟を提起しました。

相手方からは、改造費は認められない、過失はこちら側にもある等の主張がなされましたが、最終的に相手方がこちらに約400万円支払うという内容の和解が成立しました。

所感、争点(ポイント)

請求金額のうち、人損よりも物損が高額という珍しい事案でした。訴訟提起の段階で、しっかりと改造費等を支払ってもらうため、主張立証を万全な形で行いました。その結果、早期の和解が実現しました。

事件終了後、依頼者よりバイクの費用については、一度あきらめかけていたが、支払ってもらうことができてよかったとのお話がありました。

改造費については、保険会社レベルでは否定されることが多いと思いますが、法律上許されないような場合を除き、改造を施すのは所有者の自由であり、事故により改造費用が無駄になるという因果の流れも通常のことと思われますので、訴訟によってしっかりと賠償を求めることが可能です。
(弁護士小林)

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小林 塁

小林 塁

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