【解決事例】難聴に伴う耳鳴り 交通事故紛争処理センターへのあっせん申立てを行い、約1000万円の損害額で和解した事例

最終示談額: 約1000万円

傷病名:感音難聴等

後遺障害等級:12級相当

弁護士特約:あり

事故の状況

依頼者は、信号機のある交差点を青信号で直進しようとしたところ、信号無視をして右側から交差点に進入してきた車と衝突しました。

事故の衝撃で作動したエアバックが依頼者の耳にあたり、事故後、依頼者は周囲の音が聞こえづらくなりました。

当事務所に相談にいらっしゃったのは、事故から約1か月後であり、事故で負った怪我の治療をしている段階でした。

当事務所の対応

事故から約半年間治療を継続しましたが、聴力の低下は回復しなかったため、後遺障害の申請を行いました。

結果は、難聴に伴う著しい耳鳴りがあると評価され、後遺障害等級12級相当の後遺障害に認定されました。

その後、認定された後遺障害を前提に損害額を計算し、保険会社と人身損害の交渉を行いました。

保険会社は、裁判で認められる基準よりも相当低額な損害額しか認めなかったため、交渉を打ち切り、交通事故紛争処理センターにあっせん申立てを行いました。

同センターから、裁判で認められる基準と同額の損害額(約1000万円)のあっせん案が示されたため、同あっせん案で和解しました。

 

弁護士からのコメント

相手が任意保険に加入している場合、示談交渉は相手保険会社と行います。

交渉で示談に至るケースが多いですが、お互いが主張する損害額の相違が大きい場合等は、法的手続きを検討することになります。

代表的な法的手続きとしては裁判がありますが、交通事故の場合、交通事故紛争処理センターにあっせんを申立てることも選択肢の1つとなります。

交通事故紛争処理センターは、交通事故の当事者間の損害賠償をめぐる紛争を解決する手続きであり、弁護士のあっせん委員が間に入って和解あっせん等を行っております。

交通事故紛争処理センターでの手続きは裁判よりも迅速に解決することが多いため、近年、利用するケースが増えております。(担当弁護士 江畑博之)

 

掲載日:2025年6月17日

投稿者プロフィール

江畑  博之
江畑  博之
昭和56年新潟県燕市生まれ。平成14年新潟大学工学部化学システム工学科へ入学。卒業後、平成18年東北大学法科大学院入学する。司法試験に合格後は最高裁判所司法研修所へ入所し弁護士登録後、当事務所へ入所する。交通事故被害者が適切な賠償額を得られるよう日々、尽力している。
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江畑  博之

江畑  博之

昭和56年新潟県燕市生まれ。平成14年新潟大学工学部化学システム工学科へ入学。卒業後、平成18年東北大学法科大学院入学する。司法試験に合格後は最高裁判所司法研修所へ入所し弁護士登録後、当事務所へ入所する。交通事故被害者が適切な賠償額を得られるよう日々、尽力している。

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